この記事では実際のポケモン対戦においてダメージ計算をどうやって速くするかのテクニックについて解説します。
威力×0.44を起点にした簡略化や、実数値の比を感覚で処理する方法を身につけることで、ダメージ計算ツールを使わずにおおよそのダメージを瞬時に把握できるようになります。
ダメージ計算の基礎知識についての理解に自信がない方は、ダメージ計算とはでダメージ計算に関する基本を解説していますので、まずはこちらの記事をご覧ください。
ダメージ計算を概算で素早く行うには、以下の3つの点を意識するとダメージ計算ツールを使用することなく素早く暗算できるようになります。
①: 0.44(または0.374) × わざの威力を暗算で素早く計算できるようになること。
ダメージ計算は以下のような式で求められます。
ダメージ = (((レベル × 2/5 + 2) × 威力 × A/D) / 50 + 2) × M
(ポケモンWikiより引用)
対戦ではレベルは50で固定されているため、この式は簡略化できます。さらに細かい補正M(タイプ相性など)はここでは無視すると、
ダメージ ≒ (0.44 × 威力 × A) / D + 2
という形でおおよそのダメージを求めることができます。
また、最小乱数を考慮する場合はこれに0.85をかけるため、
ダメージ ≒ (0.374 × 威力 × A) / D + 2
となります。このように、ダメージ計算は「威力 × 0.44(または0.374)」を起点に考えることで、実戦でも素早く概算できるようになります。
②: 攻撃するポケモンの実数値 / 攻撃されるポケモンの実数値 を暗算で素早く計算できるようになること。
「A/D」を毎回厳密に出すのではなく、まずは比率の感覚を素早く掴むことを意識しましょう。
③: ①と②で求められた値の掛け算を暗算で素早く計算できるようになること。
慣れないうちは大変だと思いますが、これらの計算が素早くできるようになるとダメージ計算ツールが使用できない場面でも精度の高い計算が可能となります。
もし、ポケモンの実数値の知識があやふやな方は、実数値を覚えようにてポケモンの実数値の計算方法についての解説記事がありますので、そちらも合わせてご覧ください。
ここまでダメージ計算を速くするためのコツを紹介しましたが、実際の対戦でこれらを素早く行えない人も多いと思います。ではなぜダメージ計算は遅くなってしまうのでしょうか。
ダメージ計算が遅くなってしまう理由はいくつか考えられますが、よくあるものとして挙げられるのは以下のようなものではないでしょうか。
ダメージ計算が遅くなる原因は主にこれらの2点に集約されます。では、これらの問題をどのように解決すればよいのでしょうか。次の章では、それぞれの原因に対する具体的な対策について解説していきます。
・計算速度を上げるには分解して練習する
いきなり全部やろうとすると遅くなるので、早くするコツで説明した3つの項目をそれぞれ個別に練習するのが効率的です。
・威力×0.44(0.374)を素早く出せるようにする
毎回考えずに出せる状態を作りましょう。また、よく使う威力はパターン化することもおすすめです。
・実数値の比を感覚で出せるようにする
毎回正確な数値を求める必要はありません。「だいたい何倍か」で判断することを意識しましょう。
・掛け算を簡略化する
端数は切り捨てましょう。概算で十分な場面が多いからです。
・重要なのは「考えない状態」を作ること
ダメージ感覚が掴めている人は細かく計算しているわけではなく、パターンとして暗記しているケースが多いです。
ダメージ計算を素早く行えるようになると、対戦中に「計算すること」に時間を使う必要がなくなります。
その結果、限られた時間の中で判断により多くの時間を割けるようになります。ポケモン対戦において重要なのは、単に計算できることではなく、その結果をもとに最適な行動を選択することです。
ダメージ計算が遅い状態では、十分に考える時間を確保できず、感覚的な判断に頼らざるを得ない場面が増えてしまいます。
一方で、計算スキルが身についていると、与えるダメージや受けるダメージの目安を瞬時に把握できるようになります。
これにより、「このターンで倒せるか」「受け出しが成立するか」といった判断を根拠を持って行えるようになります。つまり、ダメージ計算を速くすることは、単なる計算速度の向上ではなく、対戦全体の判断精度を高めるための土台となります。
その土台として、日頃からダメージ感覚を鍛えておくことが重要です。
ダメージ計算を速くするためには、以下の3点を意識することが重要です。
これらを一度に行おうとするのではなく、それぞれを分解して練習することで、無理なく計算速度を上げることができます。
また、ダメージ計算を速くすることは単なる暗算スキルの向上ではなく、対戦中の判断に使える時間を増やし、より精度の高い選択を行うための土台となります。
日頃からダメージ感覚を意識して鍛えていくことで、対戦全体の質を高めることができるでしょう。そのようなダメージ感覚を効率的に鍛えるためのトレーニングツールとして「ダメトレ」を活用するのも一つの手です。